2003年8月27日





酔芙蓉 楊貴妃と おっしゃいましてもなぁ〜





きのう ことし はじめてつけましたの たった ひとつのつぼみ











早朝の 雨…  そのなかで ひらきました  したたかに ぬれました
おみき のみました










秋なんどすな ここは  そんなに みつめる おひとは だれ?











な〜んも つやっぽう あらしませんえ もともと 男はんには 縁遠くて…











ほな お日いさんに きてもらいましょ おみき の あとやし うれしわ〜











こっち おいない て いわはるのどすか へえ ありがとさん










ひとさまには おわかりに ならんでっしゃろけど …
じかん たつの やはり かなしい 気ぃにも なります











ああ いいきもちに だんだん なってゆきますわぁ〜
ほんのり 酔いましてん〜











古い かえでの 木さん こんにちは〜〜










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にっちゅうは やっぱり おてんとさん きばらはりますな
はっぱ げんなり しても あんさんが おいやしてこそ!











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そらのいろ くものいろ みな うつろいます  けど…










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うち 泣いたり しませんよって  こころんなかは きつう おすの










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変わりやすいの 空だけどすか また さ〜っと しぐれて










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八重か 一重か ようわからしません その時々に










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雨あがって お3時 です  おやつ くれはる おひと?
虫ですがな こうやって 色を たべはるの …おいしい?










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ゆうぐれに なりました  酔いもだいぶ まわりましたえ 
もう おあいすること おへんけど たのしゅおした〜









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もう じゅうぶんですの ああ いい一日 でしたわ

さ よ う な ら 








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つぎの朝 飛び石の 上に しずかに






花のいろ/\  幸田露伴

      木芙蓉

 木芙蓉は葉も眼やすく花ことに美し。
秋の花にて菊を除きては美しさこれに及ぶべきもの無し。
睛※(せいぶん)といふ女の死して此花を司(つかさど)る神となりしときゝ、
恋しさのあまり、男、此花の美しく咲きたる前に黄昏の露深きをも厭はず額づきて、
羣花の蕊(ずゐ)、氷鮫の※、沁芳の泉、楓露の茗四つのものを捧げ、
嘔心の文を念じつ祭りしといへるものがたりいとをかし。

(青空文庫より)

関連ページ 植物図・酔芙蓉 200年

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