2001年2月5日
節分と宗家と茶会
茶道宗家の内玄関から垣間見て
水桶 火気をしずめるものとして 必ず 置かれています 木 火 土 金 水 陰陽五行の 東洋哲学にも 節分 立春の前日の称 この日の夕暮れ 柊(ひいらぎ)の枝に 鰯(いわし)の頭を刺したものを 戸口に立てる 習慣があります 鬼打ち豆と称して 炒った大豆をまく 習いと共に |
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茶道稽古の場所に はいる 若い女性 冬には 露地の木々のもとに 保護のために 松葉が敷かれ 風情をそえています |
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2001年茶会記 2月2日 場所 京都市 東山 桐蔭席 裏千家今日庵主宰 桐蔭会2月例会 席主 M 宗弘 師 |
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待合 床 節分に欠かせない ほうらく これは薄手のもので 昔 幡枝(はたえだ)で 作られたものとか 絵を描いたのは 読めますでしょうか 清輝 たしか 四条派の絵師 でしたか |
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本席 床 横もの 宝船の絵 こうした絵を 枕の下に 敷いて寝ると 福があるとかの 言い伝え 歴代の お家元の 筆になるもの でした |
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香まくら 江戸時代以前 蒔絵も見事なもの 女性が黒髪をこの上にのせて やすんだそうです なかには香が焚きしめられ ほのかに 薫りが移るといいます その香枕を ここでは 花入れとして お使いになっていました 花は 柊 雪割草 曙椿 |
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釜の作は 浄味 蓋が古い名品 この蓋に合わせて 釜を作らせたと 伝えられます |
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水指 オランダ写し 仁阿弥 作 菓子鉢は 保全 梅の絵が 見込みにある金襴手 菓子 うぐいす餅 干菓子器 ふくべ 干菓子 豆 薄茶器は淡々斎好み 梅月棗 茶杓は 認得斎作 まことに名杓でした 銘は なんと 悪魔払い 茶碗は 左入造る 黒 銘は 初音 |
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点心席 お家元 贈呈の 一行 掛け物 たいへんよい 節分 茶会でございました 感謝のなかに 合掌 |