スライドショー漱石の命日に講演 松岡陽子マックレインさん 新宿区歴史博物館も訪問2007・12・9



































著名な写真家である関健一さんは、知識人の香りをもつダンデイな方です。12月8日の夕刻、ヨーコ・マックレインさんが新宿区・歴史博物館の漱石展を見て宿舎へ帰られた頃、風のように現れて撮影してくださいました。

このスライドショーの冒頭に出てきます写真が関さんの作品です。主人公のマックレイン先生は美しい老いを見事に体現されているステキな女性ですが、ただ添え物が目障りになっており申し訳ございません。

会員制ホテルのつつましやかなクリスマスツリーの前で。それから図書室に行ってその中で。気さくに話しかけながらあっという間に撮影されたのです。自然体ということばがぴったりですね。被写体を尊重される律儀な心配りが関さんからにじみ出ているようでした。関先生に心より御礼申し上げます。


関さんの写真の後は、私のへたなスナップです。いっしょに並べてしまい本当に申し訳ございません。
また、新宿区の課長さん方がご親切に歴史博物館へご案内下さいましたことも忘れられません。中山区長さんのソフトで上品な対応に陽子さんもいっそう若やいで会話が弾んだようでした。

新宿区の若い学芸員庭山さんのお手柄で新たに発見された『猫塚除幕式』のテープも貴重なものでした。鏡子夫人が白髪を茶せんに結び、鷹揚な風格が伝わりました。

漱石忌は鎌倉の大本山円覚寺の塔頭である帰源院で毎年12月の日曜日に行われます。
今回は丁度命日が日曜日となったことで、この10月に新書をお出しになった陽子さんの出版記念祝賀会の様相も呈していました。

アメリカで50数年暮らしてこられましたが、日本語の美しいひびき。文章のすがすがしさ。思想は公正にして論理的、非常に判りやすいこと。陽子先生にはもう本当に学ぶことばかりです。

みなさま、出来れば、『漱石夫妻 愛のかたち』を一冊座右の書となさっていただけませんか。
ご家族で読んで話し合える本ですし、お一人の方には希望がもてる励ましとなりましょう。



              椿 わびすけの家  椿わびすけの家別館 夏目漱石