2000年8月14日




身近にあるものの中に

                                 

あれはいつだったか、

生協のカタログで求めた草花の苗。

たしかナツエビネと書いてあった。

とりたてて大切に育ててもいないのに、

鉢の中で毎年夏になると、

花開いてくれるのです。

どうしてそんなに美しいすがたなの。

こうべを垂れていても、犯しがたい

あなたの気品。






青い鳥がいたのでした。 身近にあるものの中に。








仏壇に供えた果物の

お残りを。





ひとつとして

同じものの無いことに

気づくのです。

向きが変わると、

表情も変わります。





荒く触ったのでしょうか。

こころなしか傷ついて・・。

はじめ傷など、なにも無かった。


もの言わぬ、あなたのやさしさ、 

許してくれているのですね。

心のなかで、ごめんなさい。





高価な種類の葡萄でなく、

昔ながらの品種の

ひと房です。





葡萄のひと粒一粒、

日に当たって。

葡萄の木に在った、あの日々を、

忘れてはいない・・・。



耀かしき

  わが夏を。






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