2003年6月1日



更衣 (ころもがえ)








わたくしの庭に 今 さいています ガクアジサイ

サクラの花びら だけや ありません アジサイは ちいさく 蒼く 散りまする











飛び石 に はなしかける 花々 まいねんのように この季節には











変幻 自在 アジサイ の いろ











石のほうが 主役みたいですな 花がわきやく おつとめ ごくろうさん です











ころもがえ なんや むつかし〜 昔のひとはなんと言ったんでっしゃろ? 

「四月朔日。更衣と称し、今日より五月五日に至り、袷衣を着す。
 因之、今、苗字に四月一日と書て、わたぬきと訓ず也。」(『守貞漫稿』より)

現代では衣替えは6月1日、新暦6月1日は旧暦の四月廿九日ころにあたりますとか。

こうい(更衣)

平安時代から始った習慣 天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も更衣といい、
後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御に次ぐ者を指すようになり
民間では更衣とは言わず「衣替え」と言うようになりました。

江戸時代ごろから、衣替えは6月1日と10月1日に行い
明治以降の官庁・企業等もそれに従いました。













今日 ご宗家の稽古には ころもがえの きもの おび いろいろでした
これは 友人の夏帯 











台子(だいす)点前 の 稽古が はじまっています











客より茶碗が戻り おしまいの 水をいれ 清めるところ











道具の拝見 客への問いに 答えます
点前する方は ふくいくと香る花のような Y宗香さん
念のため に 申し添えますと はい 人妻でした〜 (ザンネンですか〜?)
さらに 1級建築士の資格をもつ キャリアウーマン
親思いで 情のある 現代女性 です

 はあ 最後のとこだけなら ここにいてるひと みんな そうですえ〜









こんどは うばさくらを 遠い日に 過ぎましたる 私めの 夏帯にて
先に撮りましたる 帯の被写体 親友のI宗福さんが 撮影したもの

これは亡き母親の お下がりの帯 大谷巳津彦さんデザイン になる 京都・龍村製






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古ぼけた 一枚 ただ きものが 同じでしたので 出してみました
2001年夏の 思い出のカットです









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朝 咄々斎の床 ベニガク の色が ほんのりと
 (写真では色が飛んでしまいました すみません)

やはり ガクアジサイの花でしたね  6月1日は こうして はじまりました




なにとぞ あなたさまの上に しっとりとした 時間がながれますことを!


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