2003年5月29日

初夏の大徳寺利休忌 2003・5・28 





結界  なかに 入ることなく 見るともなしに ごらんになる こちらは それをまた はたから
…見まして… さて この方は 誰でしょう








ざいふ と 読むようで ございます さいふ に てん を つけて おくれやす
お供え1000円 (お寺さんへ) 大徳寺 利休忌 三玄院の お茶席です








三玄院 北門 淡敬会の 在釜の旗(?) がかすかに みえます 歩く人の視線の 先に!









こちらは 茶席をうけもつ側ですよって 早朝から会員一同準備 ようよう 花がきまりました
ヤマオダマキ ハマナス  花入れ 淡々斎在判銘 青山 正玄作








香合 玄々斎在判 古満 八代宗哲作








淡々斎好 溜精 好斎作 
この棚は 裏千家宗家の茶室 溜精軒(りゅうせいけん)の「杓の柄窓」を 参考にして出来たもの
溜精軒とは 風炉先の下地窓が使いふるしの柄杓の柄でつくられていて、「杓の柄窓」として 有名
http://www.urasenke.or.jp/textc/chashitu/ryusei.html








坐忘斎家元好 ひさご 玉栄造  火入 唐津写 松葉 善五郎造








菓子 鶴屋吉信 銘 澤辺のみどり   菓子器 一保堂造








替 御室焼 ふじの絵






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お読みになったそのままに 素直にうけとられたら よろし とは、 和尚さんのご感想
いろいろ 読み方 ありましてな だれぞ これぞと おもわはるひと 書き込んでおくれやす

花は 本番でなく これはボツになったもの 先に撮ったものでした じつは 第二回目の花
「実のあるんは 茶席では つかいません!」と 長老のお叱りの声 へえ そんなん…と思うても
なにせ 船頭多いんですわ ほな 替えましょ と あっさり 替えたひと 素直でしたな〜







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花 サンカヨウの実 ヤマオダマキ 山荷葉 つまりハス これは池ならぬ山中にある
サンカヨウの実 って ふぜいあると思われしませんか? 

 カヨウ(荷葉)のこうしゃく しますとな こない なりまっせ クスリのノーガキですな
「ハスは 漢方では 万葉の頃はハチスと呼ばれ、これが後にハチスのチが短縮されてハスになった
この種子を蓮肉(れんにく)、又は蓮子(れんし) 果実を蓮実(れんじつ)、種子中の胚芽を蓮芯(れんしん)、
蓮の花の雄しべを蓮髭(れんしゅ)、蕾を蓮花(れんか)、花の成熟した花托を蓮房(れんぼう)、葉は荷葉(かよう)
葉柄を荷梗(かこう)、葉柄と葉を荷蔕(かてい)と呼び、それぞれ薬として用いた」







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山吹ショーマ 玉ウツギ キキョウ 長老のひとり Aさんが自宅で栽培したもの
これが第一回目 最初の花でした 活けたひとは 生け花のセンセイ 茶人として人格円満
見ている者たちが 「いいと思うけど 新緑の時期やし 青いほうがいいと ちがうん?」 
それで 先の第二回目の 花になったというわけ で〜〜

「客には 掛け花入れにしたほうが 見えやすいんでは?」の声で 即 柱に掛けて







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茶会も ひと段落しました こちらも 長老のひとりSさん これからお参りに
利休居士の法要と墓所のある 聚光院へと 出かけるところ ここは三玄院茶室の水屋口







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茶の点前がおわった形  おや 水指の蓋 の上に 映った 棚の下地窓! カメラのいたずら?
釜 霰 浄味造   風炉 宗全造 
水指 古高取 一重口   薄器 玄々斎在判 源氏棗 八代宗哲作  主茶碗 不見斎手造 黒
茶杓 円能斎作 銘 一声    蓋置 鵬雲斎前家元在判 銀杏透 覚入造







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坐忘斎家元 淡敬会席の門から 退出される うしろ姿 前方には 容子夫人 伊住夫人
いつもながらの レデイファースト  新時代の茶の家元 目下 熱烈ファン 全国に急増中!

お家元は 席中に こんな言葉を残して くれはりました 「ああ やさしい花やなぁ よう入ってる」

これでよかったんですな ああ よかった!!!





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歩かれる 途中に ご挨拶する方も 手を合わせてはるんと ちゃいますやろか 法要の後なれば







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利休居士のお墓のある聚光院へと 続く石畳 
こんな道があるのは 今の日本では 伝統ある古寺の 山内だけ でしょう



ここで 私も持ち場を離れて 聚光院の今日庵席へ 向かいました 本坊のすぐ西にあるのが聚光院



半東役の土本宗丘業躰 若いころは サダケイジという 映画俳優に似てはりました が
今は シブゥおっせ  師の特徴は まず咳きばらい 次いで 道具のはなし なかなかの理論家でして
かつては 女難の相ありとか ないとか いやいや いまもって 枯れては いやはりません

利休居士という お方は 女性とのえにし いろいろ おありでした 宗恩さまとの純愛 その前に
実子道安の母 と よき家庭生活を営なまれたと 伝えられます 道 愛 ひと そして 茶…

今日の 大徳寺利休忌 無事円成  お家元 業躰の先生方 諸先輩のみなさま 出入り方のみなさん 
そしてお参りされた方々 ほんとうに ありがとうございました!

初夏の 大徳寺利休忌 ネットのみなさま いかがで ございましたでしょうか?





関連ページ 2001・5・28 大徳寺利休居士月忌茶会

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